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政治家の英語力


2014年10月1日
丹羽文生


普段は弁舌巧みな政治家たち・・・。ところが、いざ英語となるとシドロモドロになる人が多く、永田町では横文字に関する珍談奇談が事欠きません。

東京佐川急便事件で失脚した金丸信元自民党副総裁は、丸っきり英語が苦手でした。「あの法案の『タイム・メリット』(タイム・リミット)はいつだ」、「福永(健司)議長は開会式の『リサイタル』(リハーサル)をやったのか」と怪しげな英語を連発。周囲を笑わせました。

鈴木善幸元首相は、1982年4月、大統領になる前のアメリカのジョージ・H・W・ブッシュ副大統領から晩餐会の席で「お互い政党人として選挙には苦労していますが、パーティー・ストラテジー(政党戦略)ではどんなことに苦心していますか」と聞かれ、「パーティー」を「宴会」と誤解してしまい、「毎晩のように宴会続きで糖尿病になりはしないかと心配です」と返答。さすがのブッシュ副大統領も、これには苦笑い。途中で通訳が慌てて割って入るも、鈴木元首相は延々と自らの「宴会戦略」を語り、通訳を困らせたそうです。

就任以来、世界中を飛び回っている安倍晋三首相。上手いかどうかは別として、南カリフォルニア大学に留学しただけあって、英語力は、そこそこのようです。2020年のオリンピック開催地を決める2013年9月7日のIOC(国際オリンピック委員会)総会の最終プレゼンテーションにおける英語によるスピーチは記憶に新しいことと思います。

今年7月には日本の首相として初めてオーストラリアの連邦議会で演説。約25分間に亘って英語で行い拍手喝采を浴びました。外遊先でも通訳なしで外国の要人と話し込む姿が目撃されています。

大臣クラスが外国の要人と会談する場合、発言の正確さを期すために通訳を介して全て日本語で話すケースが一般的です。しかし、たとえ拙い英語であっても簡単な自己紹介、場を和ませるジョークの一言でもあれば、相手に好印象を与えることができるのではないでしょうか。